2022年01月18日15:35
屋根形状について≫
カテゴリー │家造りの役に立つお話│外装について
こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
住宅の屋根には様々な形状があります。
こちらは平成7年度から平成27年度の新築住宅に採用された屋根形状の推移です。
過去には切妻と寄棟がほとんどでしたが、最近は片流れの採用が増えて寄棟が減っていることがわかります。
それぞれの屋根形状の特徴を当社の施工例と一緒に紹介していきます。
切妻(きりづま)
最も多く採用されている形状
施工が容易でコストも比較的低い
小屋裏収納のスペースを確保しやすい
切妻※アシンメトリー(非対称)
デザインに変化が付けられる
通常の切妻よりも外壁の面積が増えるので費用は割高となる
片流れ
太陽光パネルの設置面積が確保しやすい
外壁の面積が増える
小屋裏のスペースが確保しやすい
水上側(高い方)の面の窓での採光計算が不利になるので居室の位置に注意が必要
片流れ※緩勾配
施工が容易
コストを抑えられる
屋根の通気層の通気効率が落ちる
片流れ(緩勾配)+パラペット
外壁の通気層の出口の確保に工夫が必要
3方向は屋根を水平に見せることが出来る
寄棟(よせむね)
外壁の面積が少なくなる
屋根面積・樋の量が増えるので他の屋根よりも割高になる
施工に手間が掛かる
棟換気の計画に工夫を要する
※特に屋根断熱の場合は高い技術が必要となる
段違い(差し掛け)
高窓の設置ができる
採光計算が不利にならない
屋根断熱の場合、通気層の出口を設ける為の技術を要する
入母屋(いりもや)
施工に技術を要する
コスト大
伝統工法の建物で真価を発揮する
おススメの屋根形状として
とにかくコストを抑えたい ・・・ 勾配の緩い片流れ
小屋裏収納が欲しい ・・・ 切妻・片流れ
水上側の建築基準法の採光を確保したい ・・・ 切妻・段違い
屋根断熱の場合の寄棟やパラペット+片流れなどは施工に知識と技術が必要となるので注意が必要です。
寄棟は形状が余程好みでない限りはおススメはしません。
後はお気に入りのデザインのものを選択すれば良いと思います。
今後は太陽光の普及がますます進んでいくと考えられるので、それに合わせて片流れ・切妻※アシンメトリー・段違いあたりが主流になっていくと推測します。
住宅の屋根には様々な形状があります。
こちらは平成7年度から平成27年度の新築住宅に採用された屋根形状の推移です。
過去には切妻と寄棟がほとんどでしたが、最近は片流れの採用が増えて寄棟が減っていることがわかります。
それぞれの屋根形状の特徴を当社の施工例と一緒に紹介していきます。
切妻(きりづま)
最も多く採用されている形状
施工が容易でコストも比較的低い
小屋裏収納のスペースを確保しやすい
切妻※アシンメトリー(非対称)
デザインに変化が付けられる
通常の切妻よりも外壁の面積が増えるので費用は割高となる
片流れ
太陽光パネルの設置面積が確保しやすい
外壁の面積が増える
小屋裏のスペースが確保しやすい
水上側(高い方)の面の窓での採光計算が不利になるので居室の位置に注意が必要
片流れ※緩勾配
施工が容易
コストを抑えられる
屋根の通気層の通気効率が落ちる
片流れ(緩勾配)+パラペット
外壁の通気層の出口の確保に工夫が必要
3方向は屋根を水平に見せることが出来る
寄棟(よせむね)
外壁の面積が少なくなる
屋根面積・樋の量が増えるので他の屋根よりも割高になる
施工に手間が掛かる
棟換気の計画に工夫を要する
※特に屋根断熱の場合は高い技術が必要となる
段違い(差し掛け)
高窓の設置ができる
採光計算が不利にならない
屋根断熱の場合、通気層の出口を設ける為の技術を要する
入母屋(いりもや)
施工に技術を要する
コスト大
伝統工法の建物で真価を発揮する
おススメの屋根形状として
とにかくコストを抑えたい ・・・ 勾配の緩い片流れ
小屋裏収納が欲しい ・・・ 切妻・片流れ
水上側の建築基準法の採光を確保したい ・・・ 切妻・段違い
屋根断熱の場合の寄棟やパラペット+片流れなどは施工に知識と技術が必要となるので注意が必要です。
寄棟は形状が余程好みでない限りはおススメはしません。
後はお気に入りのデザインのものを選択すれば良いと思います。
今後は太陽光の普及がますます進んでいくと考えられるので、それに合わせて片流れ・切妻※アシンメトリー・段違いあたりが主流になっていくと推測します。