断熱の話⑥ふとんの中だけ暖かいのでは危ない?寒い家での健康被害。

カテゴリー │家造りの役に立つお話断熱について

こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。

前回は『ヒートショック』の恐ろしさについてお話しました。

ヒートショックは各部屋の温度差によって起こる症状ですが、温度差がなくても低い室温の中での生活や就寝は健康被害を引き起こすリスクがあります。

こちらをご覧ください。

断熱の話⑥ふとんの中だけ暖かいのでは危ない?寒い家での健康被害。
資料提供 近畿大学 岩前篤教授 

様々な疾患のよる死亡率を月別に表したものです。

夏よりも冬の方が増加傾向にあることが見て取れます。

これは低い室温と乾燥した空気が大きな原因だと思います。

断熱の話⑥ふとんの中だけ暖かいのでは危ない?寒い家での健康被害。
NHKの“ためしてガッテン”の2010年2月の放送で興味深い内容が放送されました。

暖かい布団で眠っていても10℃以下の寒い部屋で寝ていた場合、呼吸によって肺が冷やされてしまうと心臓も冷たいままになり心房細動による突然死の引き金になりやすいと紹介されたのです。

近畿大学の岩前篤教授は肺が冷やされると免疫力が低下すると提唱しているようです。

免疫力が低下すれば風邪やインフルエンザにもかかりやすくなります。

まさに『万病の元』だと言えます。

断熱の話⑥ふとんの中だけ暖かいのでは危ない?寒い家での健康被害。
そうしたことが以前にもご紹介したこのグラフに繋がるのだと思います。

『断熱』は“喫煙”“飲酒”“運動”よりも健康との因果関係が大きい、『寒い家』から『暖かい家』に転居すると様々な疾患が治る。というデータです。

こうしたデータから読み解けるのは断熱性能を高めた『冬暖かい家』で生活をすると風邪をひきにくくなるし、入浴時や就寝時の突然死のリスクも下げることができると言うことがわかります。

ここまででも十分費用対効果に見合うものだと思いますが、断熱性能向上によるメリットはまだまだあります。

次回は健康寿命や痴呆症と断熱性能の関係についてお話したいと思います。

それでは。また次回に。

皆様。良い家をパー



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