陽景の家 気密測定を実施しました。

カテゴリー │新築工事日記

こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
本日は『陽景(ようけい)の家』にて先日に実施した“気密測定”の様子をご紹介します。
気密測定は建物全体で隙間がどれくらいあるのかを調べる為に実施します。
床面積1㎡あたり建物の隙間が何c㎡あるのかを指標とします。この数値は隙間相当面積と言います。一般的には『C値』と呼ばれることが多いと思います。
平成11年の省エネルギー基準では浜松地域ではC値は5.0c㎡以下という基準がありましたが、現在では特に基準は設けられていません。
まともに施工すればC値が5.0c㎡を上回ることはほぼ無いとは思います。(少なくとも当社ではありえません)
気密に関してはまた別の記事で詳しくお話したいと思いますので簡単に説明させて頂きます。
全般換気(法律で義務付けられている換気です)を計画通りに行いたい場合、第三種換気ではC値1.0c㎡以下、第一種換気ではC値0.5c㎡以下が必要だとされています。
当社では冷暖房の効率や結露の懸念もあることからC値は1.0c㎡以下は必要だと考えています。

と前置きはここまでにして『陽景の家』の気密測定の様子をご覧ください。
陽景の家 気密測定を実施しました。
写真のバズーカーの様な機械で建物内の空気をどんどん外に出していきます。そうすると建物に隙間があるとその部分から外から内に空気が入ってきます。
この通気量と圧力差を測定してC値を測定していきます。測定はグラウンドワークスさんに依頼をしました。
当社では以前は建物の完成時に自社で気密測定を実施していました。
当時は外側面材無し、断熱は壁・天井に袋入りグラスウールに床断熱と気密をとるにはかなり不利な仕様でしたがC値1.0c㎡以下にすることが出来ていました。
これは密かな自慢でしたが今回は基礎断熱+屋根断熱+壁面材有ということでさらに良い結果が出ることを期待しました。
陽景の家 気密測定を実施しました。
外側はこんな感じです。
透湿防水シートの目張りで気密がとれることに驚きつつ結果を待ちます。
陽景の家 気密測定を実施しました。
数値は0.4c㎡でした。
当社での最高記録更新です。
この後納得のいかない刑部大工さん、監督の石田、私、グラウンドワークスの社員さんで隙間と思われる場所を気密テープで塞いで再測定を行いました。
工事途中で測定を実施する利点はこのように是正工事ができる所です。
再測定の結果は。。。
変わらず0.4c㎡。。。
グラウンドワークスさんいわく実際は0.36c㎡ですが小数点以下第二位は四捨五入する為0.4c㎡となった様です。
さりとて当社としての最高記録は出ましたし、刑部大工さんも監督石田も次回に向けて修正ポイントは把握できましたので測定は大成功と言ってもいいでしょう。
ちなみにC値1.0c㎡でおおよそ建物全体で葉書1枚分ぐらいの隙間となります。
0.4c㎡だと葉書半分以下です。超高気密住宅と呼んでも良いレベルではないでしょうか。

ということで、今回は気密測定の様子をご紹介しました。
気密測定は今後も全棟で実施しますのでいつかまたご紹介することがあると思います。

『陽景の家』の工事はまだまだ続きますので引き続き工事の様子をお伝えしていきます。
それでは。また次回。皆様良い家をパー



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