2021年11月18日17:54
外壁材の種類≫
カテゴリー │家造りの役に立つお話│外装について
こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
住宅の外壁材には色々な種類があります。
今回は当社の施工例を見ながら、外壁材にはどんな種類があるのかを紹介していきます。
まずは“サイディング”です。




木造戸建て住宅の新築工事ではこのサイディングが最も多く採用されているのではないでしょうか?
上で紹介したのはサイディングの中でも窯業系(ようぎょうけい)サイディングというセメントと木材繊維などを板状に加工した外壁材です。
色柄が豊富で、比較的安価なのが特徴です。
メーカーでは“ニチハ”と“KMEW(ケイミュー)”でほとんどのシェアを占めています。
メンテナンスとしては塗り替え工事が必要となります。何年で塗り替える必要が出てくるのかは使用するサイディングの種類によります。
表面にコーティングがされているなどの高耐候だったり、雨で汚れが落ちやすいなどの特徴をもったサイディングであれば30年程は塗り替え不要
とされています。(シーリング(目地)の打ち替えは必要です。)
それ以外の製品だと地域にもよりますが、10年~13年程で塗り替えた方が良いと思います。
30年でのトータルコストで考えれば新築時に高耐候の製品を選択しておいた方が良いです。(色柄もの見た目が良い製品も高耐候なものが多いです。)

こちらは“金属サイディング”という製品です。
その名の通り、金属を使って作られたサイディングです。
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金などの金属板と断熱材(硬質ウレタン系)を組み合わせて作られています。
“軽い”というのが一番のメリットでしょうか。耐候性も高く、シックな外観も魅力的です。
デメリットとしては傷や凹みに弱いということが挙げられます。
サイディングには他にも“樹脂サイディング”や“木質系サイディング”がありますが、一般住宅ではほとんど採用されていないと思います。
続いて“ガルバリウム鋼板”の外壁です。




“窯業系サイディング”に続いて採用が多いのがこちらの“ガルバリウム鋼板”だと思います。
ガルバリウム鋼板は『アルミ』『亜鉛』『シリコン』を組み合わせた合金です。
昭和で多用されていた“トタン”にアルミとシリコンを合金して耐久性を高めています。
錆びにも強く、色落ちも少ないので長持ちする素材です。
塗り替えのタイミングは表面の塗料の種類によって差が出てきます。
15年~25年ぐらいが目安となるでしょうか。
表面の塗装の違い以外では折り方で種類が分かれます。
角波とか波板とかですね。
折の数でも4山とか6山とか。数が増えるとラインが多くなります。
外観の系統は決まってしまうので、気に入らなければ他の素材にした方が無難です。
塗り壁の外壁です。


以前は下地をモルタルで作っていましたが、最近では専用のサイディングを下地にしているのがほとんどだと思います。
下地にサイディング+塗り壁の工事となるので金額的には高額になります。
メンテナンスに塗り替えは必要ないかと思いますが、ヒビを放置したりすると建物の耐久性に影響するので様子を見て補修をするなどの処理が必要です。
表面がざらざらしているので雨で表面の汚れが落ちにくい素材です。
周囲に苔などが繁殖しやすい場所だと苔だらけ。なんてこともあるかもしれません。(一因ですが。)
意匠性が高いので、こだわりの強い方は採用を考えても良いと思います。
タイル(レンガ)です。


メンテナンスが基本的に不要な外壁材です。
非常に高額なのと重いのがデメリットと言えます。
採用する際には、許容応力度計算による構造計算をすることをおススメします。
木材を外壁の使用した例です。


自然な風合いで経年とともに色が変化します。
その色の変化を楽しめないのであれば採用は控えた方が良いです。
必ず色落ちしますし、途中で中途半端に色落ちした状態は個人的には美観を損ねていると思います。
色の変化が落ち着いた状態が真の完成となるので、施工後のナチュラルな状態はもって数年だと思って採用しましょう。
防火地域などではそもそも採用できない場合もあります。
今回紹介した他にも無塗装のサイディングやALCに現場で塗装したり、リシンなどの化粧材を吹き付ける方法もあります。
様々な外壁を紹介しました。建物の外観の大きな要素を占めますので納得した上で選択しましょう。
トータルコストで言えばガルバリウム鋼板や高耐候な窯業系サイディングがコスパが良い製品だと思います。
住宅の外壁材には色々な種類があります。
今回は当社の施工例を見ながら、外壁材にはどんな種類があるのかを紹介していきます。
まずは“サイディング”です。



木造戸建て住宅の新築工事ではこのサイディングが最も多く採用されているのではないでしょうか?
上で紹介したのはサイディングの中でも窯業系(ようぎょうけい)サイディングというセメントと木材繊維などを板状に加工した外壁材です。
色柄が豊富で、比較的安価なのが特徴です。
メーカーでは“ニチハ”と“KMEW(ケイミュー)”でほとんどのシェアを占めています。
メンテナンスとしては塗り替え工事が必要となります。何年で塗り替える必要が出てくるのかは使用するサイディングの種類によります。
表面にコーティングがされているなどの高耐候だったり、雨で汚れが落ちやすいなどの特徴をもったサイディングであれば30年程は塗り替え不要
とされています。(シーリング(目地)の打ち替えは必要です。)
それ以外の製品だと地域にもよりますが、10年~13年程で塗り替えた方が良いと思います。
30年でのトータルコストで考えれば新築時に高耐候の製品を選択しておいた方が良いです。(色柄もの見た目が良い製品も高耐候なものが多いです。)
こちらは“金属サイディング”という製品です。
その名の通り、金属を使って作られたサイディングです。
ガルバリウム鋼板やアルミニウム合金などの金属板と断熱材(硬質ウレタン系)を組み合わせて作られています。
“軽い”というのが一番のメリットでしょうか。耐候性も高く、シックな外観も魅力的です。
デメリットとしては傷や凹みに弱いということが挙げられます。
サイディングには他にも“樹脂サイディング”や“木質系サイディング”がありますが、一般住宅ではほとんど採用されていないと思います。
続いて“ガルバリウム鋼板”の外壁です。



“窯業系サイディング”に続いて採用が多いのがこちらの“ガルバリウム鋼板”だと思います。
ガルバリウム鋼板は『アルミ』『亜鉛』『シリコン』を組み合わせた合金です。
昭和で多用されていた“トタン”にアルミとシリコンを合金して耐久性を高めています。
錆びにも強く、色落ちも少ないので長持ちする素材です。
塗り替えのタイミングは表面の塗料の種類によって差が出てきます。
15年~25年ぐらいが目安となるでしょうか。
表面の塗装の違い以外では折り方で種類が分かれます。
角波とか波板とかですね。
折の数でも4山とか6山とか。数が増えるとラインが多くなります。
外観の系統は決まってしまうので、気に入らなければ他の素材にした方が無難です。
塗り壁の外壁です。

以前は下地をモルタルで作っていましたが、最近では専用のサイディングを下地にしているのがほとんどだと思います。
下地にサイディング+塗り壁の工事となるので金額的には高額になります。
メンテナンスに塗り替えは必要ないかと思いますが、ヒビを放置したりすると建物の耐久性に影響するので様子を見て補修をするなどの処理が必要です。
表面がざらざらしているので雨で表面の汚れが落ちにくい素材です。
周囲に苔などが繁殖しやすい場所だと苔だらけ。なんてこともあるかもしれません。(一因ですが。)
意匠性が高いので、こだわりの強い方は採用を考えても良いと思います。
タイル(レンガ)です。

メンテナンスが基本的に不要な外壁材です。
非常に高額なのと重いのがデメリットと言えます。
採用する際には、許容応力度計算による構造計算をすることをおススメします。
木材を外壁の使用した例です。
自然な風合いで経年とともに色が変化します。
その色の変化を楽しめないのであれば採用は控えた方が良いです。
必ず色落ちしますし、途中で中途半端に色落ちした状態は個人的には美観を損ねていると思います。
色の変化が落ち着いた状態が真の完成となるので、施工後のナチュラルな状態はもって数年だと思って採用しましょう。
防火地域などではそもそも採用できない場合もあります。
今回紹介した他にも無塗装のサイディングやALCに現場で塗装したり、リシンなどの化粧材を吹き付ける方法もあります。
様々な外壁を紹介しました。建物の外観の大きな要素を占めますので納得した上で選択しましょう。
トータルコストで言えばガルバリウム鋼板や高耐候な窯業系サイディングがコスパが良い製品だと思います。