2021年09月27日16:58
陽景の家 サーモカメラ凄い!≫
カテゴリー │新築工事日記│家造りの役に立つお話│現場での実例など
こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
先日当社の社長の義弟、㈱フソウ・メンテナンスの上床社長が私の所に訪れました。
上『サーモカメラ買っちゃったよ。』
石『え?いいじゃないですか。』
上『これいいよ~。6万円程したかな。』
石『ろ、6万円!凄いじゃないですか!』
上『どこか計りたい現場があったら貸してあげるよん。』
石『え?じゃあさっそくいいですか?』
ということで、当社で施工中の『陽景の家』へGO!
今まで赤外線放射温度計(最近は店頭でおでこ出して下さ~いって計るやつです)で温度を測定していました。
しかし、当社の赤外線放射温度計は小数点以下が計れないという欠点があります。
最新のサーモカメラ(店頭で自動で温度を計ってくれるタイプのやつです。)であればより正確な温度が計れるはず!
上床社長に同行して頂き、早速測定を開始します。

はい、私です。
光輝いています!
これは私の内面が光となって現れている訳ではありません。
温度の高い場所ほど明るくなって写ります。(設定で変えられるようです)
35.1℃。。。体温低っ
とまあこんな感じで建物の中の温度を測定していきます。

上床社長です。形状はまんまカメラですね。使い易そうです。

左上 1階外壁面 38.2℃
左下 1階室温 27.9℃
右上 1階内壁(外周部) 27.5℃
右下 1階内壁(内周部) 28.4℃
外壁面が38.2℃あっても室内側の壁は室温とほぼ変わりません。壁の外周部分よりも内周(間仕切り)部分の表面温度の方が高いのは窓からの日射取得によるものだと考えられます。

左上 南面掃き出し窓からの日射取得の状況
左下 同上 床の表面温度 36.1℃
右上 南面窓 日射取得型のガラスの表面温度 32.2℃
右下 西面窓 日射遮蔽型のガラス表面温度 31.6℃
こうしてみると窓(サッシ)の部分が如何に熱的な弱点になっているのかが良く分かります。
日射取得型の窓の方が温度が高いのは日射反射率の差によるものなのか、時間帯の差なのか今回だけの計測では定かではありませんが、取り合えず日射取得型の方が表面温度が高いという結果がでました。
もう少し南面の庇の出を大きくすれば南面からの日射取得は無くすことが出来ますが、9月にまったく日が入らないほど庇の出を出してしまうと3月頃の日射取得が減ることになるので、光熱費で考えれば9月はこれぐらいの日射が入るぐらいの方がバランスが良いと言えます。

こちらは外部の写真です。
写真の赤丸で囲った部分、破風・鼻隠しと外壁の境の部分が細く線状に色が明るくなっています。
これは外部通気層の出口部分です。
しっかりと排熱できていて機能していることが分かります。
出口の無い通気層ではこのような排熱が行われませんので通気層内の温度は上昇し続けることになります。

最後にこちら。
外壁の色が濃い部分が明るくなっているのが分かります。
本当はそれぞれの温度を計ってどれぐらい違うのか比較できたらよかったのですが、迂闊にもそれ用に写真を撮るのを忘れてしまいました。
温度が違うのは一目瞭然ですので、これをみて頂ければ外壁の色による温度の差がでることがわかると思います。
破風・鼻隠しのガルバリウム鋼板の部分よりも濃いサイディングの部分の方が温度が高い(明るい)ことからも私がパッシブデザインの話で言い続けてきたことが実証されていると思います。
上床社長、ご協力ありがとうございました!
サーモカメラ。。。いいなあ。。。
買ってくれないかなあ。。。 チラ。。チラ。。。
さて、長らく工事の状況をお伝えして参りました『陽景の家』ですが、実は先週をもってお引渡しを終えております。
完成見学会等も予定をしていましたが、緊急事態宣言中ということで自粛させて頂きました。
ブログ紹介を了承して頂きましたお客様、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
『陽景の家』カテゴリにつきましては、次回完成の内観をご紹介させて頂きまして、暫くしましたら他カテゴリと統合させて頂きます。
それでは、次回の完成物件紹介をお楽しみに!
先日当社の社長の義弟、㈱フソウ・メンテナンスの上床社長が私の所に訪れました。
上『サーモカメラ買っちゃったよ。』
石『え?いいじゃないですか。』
上『これいいよ~。6万円程したかな。』
石『ろ、6万円!凄いじゃないですか!』
上『どこか計りたい現場があったら貸してあげるよん。』
石『え?じゃあさっそくいいですか?』
ということで、当社で施工中の『陽景の家』へGO!
今まで赤外線放射温度計(最近は店頭でおでこ出して下さ~いって計るやつです)で温度を測定していました。
しかし、当社の赤外線放射温度計は小数点以下が計れないという欠点があります。
最新のサーモカメラ(店頭で自動で温度を計ってくれるタイプのやつです。)であればより正確な温度が計れるはず!
上床社長に同行して頂き、早速測定を開始します。

はい、私です。
光輝いています!
これは私の内面が光となって現れている訳ではありません。
温度の高い場所ほど明るくなって写ります。(設定で変えられるようです)
35.1℃。。。体温低っ
とまあこんな感じで建物の中の温度を測定していきます。
上床社長です。形状はまんまカメラですね。使い易そうです。

左上 1階外壁面 38.2℃
左下 1階室温 27.9℃
右上 1階内壁(外周部) 27.5℃
右下 1階内壁(内周部) 28.4℃
外壁面が38.2℃あっても室内側の壁は室温とほぼ変わりません。壁の外周部分よりも内周(間仕切り)部分の表面温度の方が高いのは窓からの日射取得によるものだと考えられます。

左上 南面掃き出し窓からの日射取得の状況
左下 同上 床の表面温度 36.1℃
右上 南面窓 日射取得型のガラスの表面温度 32.2℃
右下 西面窓 日射遮蔽型のガラス表面温度 31.6℃
こうしてみると窓(サッシ)の部分が如何に熱的な弱点になっているのかが良く分かります。
日射取得型の窓の方が温度が高いのは日射反射率の差によるものなのか、時間帯の差なのか今回だけの計測では定かではありませんが、取り合えず日射取得型の方が表面温度が高いという結果がでました。
もう少し南面の庇の出を大きくすれば南面からの日射取得は無くすことが出来ますが、9月にまったく日が入らないほど庇の出を出してしまうと3月頃の日射取得が減ることになるので、光熱費で考えれば9月はこれぐらいの日射が入るぐらいの方がバランスが良いと言えます。

こちらは外部の写真です。
写真の赤丸で囲った部分、破風・鼻隠しと外壁の境の部分が細く線状に色が明るくなっています。
これは外部通気層の出口部分です。
しっかりと排熱できていて機能していることが分かります。
出口の無い通気層ではこのような排熱が行われませんので通気層内の温度は上昇し続けることになります。

最後にこちら。
外壁の色が濃い部分が明るくなっているのが分かります。
本当はそれぞれの温度を計ってどれぐらい違うのか比較できたらよかったのですが、迂闊にもそれ用に写真を撮るのを忘れてしまいました。
温度が違うのは一目瞭然ですので、これをみて頂ければ外壁の色による温度の差がでることがわかると思います。
破風・鼻隠しのガルバリウム鋼板の部分よりも濃いサイディングの部分の方が温度が高い(明るい)ことからも私がパッシブデザインの話で言い続けてきたことが実証されていると思います。
上床社長、ご協力ありがとうございました!
サーモカメラ。。。いいなあ。。。
買ってくれないかなあ。。。 チラ。。チラ。。。
さて、長らく工事の状況をお伝えして参りました『陽景の家』ですが、実は先週をもってお引渡しを終えております。
完成見学会等も予定をしていましたが、緊急事態宣言中ということで自粛させて頂きました。
ブログ紹介を了承して頂きましたお客様、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
『陽景の家』カテゴリにつきましては、次回完成の内観をご紹介させて頂きまして、暫くしましたら他カテゴリと統合させて頂きます。
それでは、次回の完成物件紹介をお楽しみに!