2021年05月18日11:20
陽景の家の基礎工事が完了しました。≫
カテゴリー │新築工事日記
こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
『陽景の家』の基礎工事が完了しました。
いつもながら綺麗に仕上がりました。藤田興建さん ありがとうございました。
一般的な物件と比較すると立ち上がり部分が少なく見えます。これについては以前の記事でお話させて頂きました。
今回の『陽景の家』は暖房に床下エアコンによる全館空調を採用します。
基礎の立ち上がり部分が多いと床下をエアコンで効率よく暖めることが出来ないので、土台が不要な部分は地中梁とすることで基礎の立ち上がりを極力少なくしています。
実際にみてみると、これならエアコンからの暖気が基礎全体に行き渡ると納得できます。
耐圧版と立ち上がり部分の打ち継ぎも実に綺麗に仕上がっています。
これは以前の記事でお話ししたように耐圧版と立ち上がりの型枠を兼用にしているのと、型枠を固定するのに使うセパレーターという金具を外周部分の立ち上がりを貫通させずに設置しているからです。
上は『陽景の家』の基礎、下はセパレーターを外周部分で貫通させて型枠を固定した基礎です。
どちらも雨上がりの状況ですが、雨跡に注目してご覧ください。上の基礎では基礎の天端から伝った跡しかありませんが、下の基礎では耐圧版と立ち上がりの打ち継ぎ部分から下に雨跡が伝っています。要は打ち継ぎのセパレーターの部分に隙間ができているということです。
こうした隙間は白蟻の通り道になりますし、水が入って鉄筋を錆びさせてしまうという懸念もあります。
特に基礎断熱を採用する場合は、白蟻対策に万全を期さなければならないので、セパレーターの施工に注意が必要です。
耐圧版と立ち上がりを1回のコンクリートの打設で仕上げる『一体打ち』の手法もあります。当社でも施工実績があります。
打ち継ぎが完全になくなるので、白蟻や浸水に対してはさらに安全になります。
デメリットとしては施工精度が2度打ちと比較して落ちることや普段使っている型枠では対応出来ない場合があることなどでしょうか。
当社と致しましては、セパレーターを貫通させないこと、外周の型枠を兼用とすること、建物廻りのGL(地面の高さ)を打ち継ぎ面より下げること、適切な防蟻処理をすること、を守れば精度の落ちる一体打ちにこだわる必要はないと考えています。
※もろもろの条件で一体打ちが最適な場合はもちろん一体打ちで対応します。
さて、現場ではいよいよ大工さんの出番が近づいてきました。
静岡県が5月半ばにしてまさかの梅雨入り。。。
現場監督の石田と刑部大工さんで貴重な晴れ間に土台の位置を決める墨出しをしていました。
次回からは大工さんが本格的に作業を始めていきます。
それでは。また次回に。
みなさま、良い家を
『陽景の家』の基礎工事が完了しました。
いつもながら綺麗に仕上がりました。藤田興建さん ありがとうございました。
一般的な物件と比較すると立ち上がり部分が少なく見えます。これについては以前の記事でお話させて頂きました。
今回の『陽景の家』は暖房に床下エアコンによる全館空調を採用します。
基礎の立ち上がり部分が多いと床下をエアコンで効率よく暖めることが出来ないので、土台が不要な部分は地中梁とすることで基礎の立ち上がりを極力少なくしています。
実際にみてみると、これならエアコンからの暖気が基礎全体に行き渡ると納得できます。
耐圧版と立ち上がり部分の打ち継ぎも実に綺麗に仕上がっています。
これは以前の記事でお話ししたように耐圧版と立ち上がりの型枠を兼用にしているのと、型枠を固定するのに使うセパレーターという金具を外周部分の立ち上がりを貫通させずに設置しているからです。
上は『陽景の家』の基礎、下はセパレーターを外周部分で貫通させて型枠を固定した基礎です。
どちらも雨上がりの状況ですが、雨跡に注目してご覧ください。上の基礎では基礎の天端から伝った跡しかありませんが、下の基礎では耐圧版と立ち上がりの打ち継ぎ部分から下に雨跡が伝っています。要は打ち継ぎのセパレーターの部分に隙間ができているということです。
こうした隙間は白蟻の通り道になりますし、水が入って鉄筋を錆びさせてしまうという懸念もあります。
特に基礎断熱を採用する場合は、白蟻対策に万全を期さなければならないので、セパレーターの施工に注意が必要です。
耐圧版と立ち上がりを1回のコンクリートの打設で仕上げる『一体打ち』の手法もあります。当社でも施工実績があります。
打ち継ぎが完全になくなるので、白蟻や浸水に対してはさらに安全になります。
デメリットとしては施工精度が2度打ちと比較して落ちることや普段使っている型枠では対応出来ない場合があることなどでしょうか。
当社と致しましては、セパレーターを貫通させないこと、外周の型枠を兼用とすること、建物廻りのGL(地面の高さ)を打ち継ぎ面より下げること、適切な防蟻処理をすること、を守れば精度の落ちる一体打ちにこだわる必要はないと考えています。
※もろもろの条件で一体打ちが最適な場合はもちろん一体打ちで対応します。
さて、現場ではいよいよ大工さんの出番が近づいてきました。
静岡県が5月半ばにしてまさかの梅雨入り。。。
現場監督の石田と刑部大工さんで貴重な晴れ間に土台の位置を決める墨出しをしていました。
次回からは大工さんが本格的に作業を始めていきます。
それでは。また次回に。
みなさま、良い家を