透明ガラスと型ガラスの日射取得の差
こんにちは。ツチヤ・フソウホーム 設計の石田です。
本日は久しぶりに家造りのお話を。。。
先月のブログの
検索キーワードに
“透明と型ガラスで日射取得はかわる?”
という検索ワードが2件入っていたので、こちらについてお答えしようと思います。
簡単に言うと
『ほとんど変わりません』
で終わってしまうのですが、もう少し詳しくお話していきます。
まず
透明ガラスと
型ガラスって何?というところから。
透明ガラスはその名の通り、透明なガラスです。
カーテンやブラインドが無ければ
内⇔外が丸見えの状態です。
型ガラスはこちら
このように
内⇔外がぼやけて見えないので
プライバシーが保てる訳ですね。
YKKapやリクシルで内⇔外が見えないガラスで透明ガラスから変更した際に
追加費用が発生しないのがこちらの型ガラスとなります。
ですので一般的に窓のガラスは
“透明”か“型”のどちらかを選ぶ必要があります。
検索されたワードは透明と型で日射取得が変わるのか?
つまり透明から型に変えると
窓から入ってくる日射熱に変化があるのか?
ということです。
もう一度簡単にお答えすると
『ほとんど変わりません』
なんですが、もう少し詳しくお話します。
サッシメーカーから公表されている
“自己適合宣言書”というものがあります。
“メーカー名 自己適合宣言書”と検索するとすぐにヒットするのでわかると思います。
こちらはYKKapのHPからダウンロードした
APW330というサッシの
自己適合宣言書です。
見る場所は
“日射熱取得率”のところ
日射熱取得率は
高いほど熱を通し易く、低い程通しにくくなります。
日射熱の差を気にしているということは日射を取得したい部分の窓だと判断します。
ということはガラスの色はYKKapの場合は
ニュートラル1択なので
ニュートラルの日射熱取得率を見ていきます。
※この辺りの話は以前しているので、詳しくはそちらへ
透明ガラスが0.45 型ガラスが0.44 となっており、ほとんど差がないことがわかります。
透明ガラスであるが故にレースカーテンを閉めっぱなしにすると
日射熱取得率がガクン!と落ちることを考えれば、
型ガラスの方が多く日射を取得できるとも考えられます。
以前から何度も何度も言っていることですが。。。
道路から丸見えの部分で普段カーテンを閉めてしまうのであれば、透明ではなく型にしてカーテンをオープンにした方が
圧倒的に省エネ効果が出ます。
※日当たりの良いことが大前提です
という訳で、最終的な結論です。
『ガラスの性能的にはほとんど変わりません。但しカーテンを開けておける分日射取得は多くなります。』
以上です!
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